運搬前には水気を完全に取り除く事が必要です。
冷蔵庫の運搬時に注意が必要な水漏れは、冷蔵庫の異常ではなく、構造上発生するものです。
水漏れの一番の原因は霜取りを行う際に発生した水が漏れてしまうものです。
冷蔵庫の電源を切ると、霜として固まっていた水が溶け始めます。
通常利用時はその霜取りによって発生した水は、蒸発皿に溜まり、自然に蒸発することで水が漏れないように施されています。
電源を切ることで、蒸発皿に蒸発されない水がたまってしまい、たまった水が冷蔵庫を移動することによって外に漏れてしまうのです。
電源を切った後、移動の前に霜取りによって発生した水を強制的にとりだす方法が効果的です。
水は冷蔵庫の後ろ側にタンクがあり、一時的にたまっています。
取り出し口がありますので、そこから水を排出することで移動時の水漏れを防ぐことができます。
自動製氷機に溜まっている水も完全に取り除きます。
構造上重力によって水が手の届かないところに落ちているため、保水タンクを外して氷ができなくなるまで放置することで製氷機内の水を取り除くことができます。
または、氷用の水が完全になくなるよう、最後まで氷を作って水をなくします。
可能であれば運搬前の15時間前に電源を抜くことが勧められていますが、冷蔵庫は常に食材が入っている物。
前日までに電源を抜くことができるよう、計画的に食材をなくしていく必要があります。
冷蔵庫の水漏れは冷蔵庫の故障だけでなく、他の荷物への影響や新しい住居にもカビなどの原因となります。
冷蔵庫は傾けなければ運搬できない場合がありますので、電源を事前に抜き、水漏れのチェックを行う必要があります。